新年明けて,こちとら普通に仕事してんのに新年会とか馬鹿にしてんの?と思うワケだが。
その憤りの中心は「会費8,000円」にあるんだけども。政治家か。

文句を言いたいがその新年会を取り仕切るのは魔窟・管理課である。ニホンゴの通じない魑魅魍魎がウジャウジャなんである。
が,しかし。ここで怯むような軟弱者ではない。
「やってやる!相手が管理課なら人間じゃないんだ,僕だって!」

担当者をひっつかまえ,喫煙所で事情聴取を行う。

ワシ「所詮は会社の年間行事でしょ。一般8,000円で所課長10,000円とかヤバくね?ビヨンセでも来んの?」
担当「いや,ボクもちょっと,あんまりだとは思うんですけどね」
ワシ「思うだけなら誰でも出来る。今のお前の立場があって,そう思ってるなら後はそれをやるかどうかだろ。やらないか?」
担当「ウホッ!」
ワシ「…高くて申し訳ない,とか思わないの?」
担当「別に…。」
ワシ「(エリカ様…?)大体その8,000円の内訳って何よ?どーせ次回にプール!つってどっかいっちまう金なんだろ?砂漠のオアシスじゃねーんだからさ」
担当「だいたい1/3はビンゴの景品ですね」
ワシ「お前な,去年の1等ってipodだったろ?あれな,今でも未開封でウチに転がってるんだよ。なぜだか分かる?」
担当「いえ,知りません……まさかすでに1台もってたとか…ですか?」
ワシ「ちがう。ウチにはパソコンが無いからだ」
担当「なおさら知りませんよ」
ワシ「…いや,あの,言いたかったのはそんな高価な製品貰った所で,持てあます人もいるって話だよ。実際あのビンゴ大会って盛り上がったか?ビンゴ回してる横で紹興酒一気呑みしてるほうを,みんな見てなかったか?」
担当「イベントなしで起伏なくずーっと一気呑みしてたい,とでも仰る?」
ワシ「…そーではないんだけどもな。金の使い道っつうか目的と手段をはき違えてねーかっていう事だよ。たとえ1等商品がプラズマテレビであっても,ウチのビンゴは絶対に盛り上がらんのだよ。みんなで盛り上げるって意識が希薄だからな。だったら会費落下げて,なんか別の事やればいいだろ」
担当「具体的に?」
ワシ「……あみだくじ。」
担当「帰りますよ?」
ワシ「待てって。残りの2/3で削れる部分てのは無いんかね?他人の金だからってジャブジャブ湧いて出てくると思ったら大間違いだぞコンチクショウ!」
担当「いちばん問題なのは場所代と酒代ですよね」
ワシ「安かったあの店を,閉め出されるような事をしたお前らが悪い」
担当「その現場で,イッチョカミしてませんでしたか?」
ワシ「記憶にございません。秘書がやった事です。」
担当「ともかくですね,通達出した後で会費変更なんて混乱の元ですし今回はちょっと…。次回検討しますよ。」

とまったくもって融通が利かない。石頭もいいトコである。
これで,実際は6,000円の会費で嫁に8,000円請求し,差額をビルダーに充てるという計画は見事に頓挫してしまったのである…。