交流戦に向けて、普段し慣れない情報収集なんかをしてると、id:mongkang氏みたいに知恵熱が出そうになってしまうんですが。
そんな作業の途中でちょっといい話を読んだ。ニオカ!ニオカ!!と言ってるid:triplesevenの中の人にも、たとえ顔面がブサイクでイケメンとはかけ離れた選手の中にも、見ててワクワク出来る選手がいることを知って欲しいと思いました。あとモー村さんに同じく顔面がブサイクなid:honetakeの中の人も、コレ読んで超がんばれと思いました。

http://www.nishinippon.co.jp/nsp/hawks/20070522/20070522_001.shtml

(前略)
−プロ14年目。メモにも工夫がある。
「どうですかね。相手の球質やモーションのクセとか、いろいろあるけど。感じたことも書きますけど」

−メモを見返すことは。
「ありますよ。(近鉄時代にコーチだった)伊勢さん(現巨人打撃コーチ補佐)や正田さん(現阪神打撃コーチ)に配球や『1番打者』の条件など教わった。自分が強引に打っていると感じたときは、メモを見返しますね。人間てアホやからすぐに忘れる。同じ失敗を何回もするもん。それが少ない選手がいい選手と思う。調子悪くなったときにメモを見返すと、基本に戻れる」

−そういうクセはいつから。
「(プロ)3年目くらい。1、2番打者の条件10カ条があるんですよ。(正田さんらに)配球とか教わって、こうすれば確率高いとか。今は年々、理解できる」
(中略)
−4月に左太もも痛で5試合を欠場。めったにケガをしないが。
「ボクも31歳。『これから気い付けえや』と、野球の神様が教えてくれたと思ってます」
(中略)
−中堅守備で球審のストライクゾーンのクセが分かる?
「分かるけど、変えたりしない。自分のストライクゾーンを待つ。例えば、カウント0−1で直球を待って緩い球で打ち取られたら悔しい。だから、直球を待つ。ただ、伊勢さんも言うてたけど、直球を待っていて、直球を打つのは安もんや。打率を残せない打者は、例えば、内角のベルト付近で直球を待っていて、直球が来たと言うて外角高めに手を出したり。自分は、外角ベルト付近も含めるとか二、三段構えで待つ。何でもかんでも打つのは確率が悪い」

−打席では我慢。
「我慢です。松中さんを見とったら、そう思う。我慢、我慢や。レベルが上がるほど相手は警戒する。全打席で四球はないし、我慢して、ヒットを打つ。投手もボールばかり投げられないですから」

−やっぱり松中はすごい打者と思う。
「ボール球を振らないという技術やね。日本で一番や。みんな、そうしたいけどできない。振ってしまう。あの選球眼はすごい。誘いに乗らない。相手も、まず、この球を振らせてとか、配球ができない。あの短い時間で打つ、打たないを判断してるのは技術が高い証拠ですわ」

−今季は首位打者が目標。
「積み重ねの意識を持っていきたい。1500試合出場とかも、1日ずつの積み重ね」

(後略)

オヤジ的視点からは、次回の朝礼登板のネタに引っ張って「我々の仕事に置き換えてみますとですね、」とやってしまいたい内容。男前語録が満載ですな。ブサイクだけど。
「ヒットを打つ」という作業は「バットに当てる」、バットに当てる為には「球種を把握する」「バットの芯に当てるよりも、わざと2〜3ミリ外す」等々、様々な技術が枝分かれした帰結であったりする。
ある特定の事象について、たとえそれが特殊な状況下における特殊な技術であったとしても、それらを究極までに掘り下げ、そしてその純度が高ければ高いほど他の事象に通じる汎用性を持つ。やっぱり我らがモー村さんは天才だと思います。ブサイクだけど。

  • 人間てアホやからすぐに忘れる。同じ失敗を何回もするもん。それが少ない選手がいい選手と思う。調子悪くなったときにメモを見返すと、基本に戻れる
  • 直球を待っていて、直球を打つのは安もんや

この台詞だけでもご飯3杯は軽い。惜しむらくは「西スポは、大村をフライデーにおける清原にしようとしているのが鼻につく」という一点のみでありまして。
その内に
「おぅ、ワシや、大村や。今日の交流戦な、福原の球はごっつい走っとったで。並の打者は手が出んわ。まぁワシゃ天才やからヒット打ったけどな。しかもマルチや。」
てな事には……ならないか。