「ケータイ小説を売り売り憂う」に思う


最近、鴎の瀬戸山さんが元気すぎる。
http://news.google.co.jp/news?hl=ja&ned=jp&q=%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%B1%B1
ドラフト絡みや五輪開催期間中の公式戦継続議論にあたっては、やっぱりキナ臭いというか額面通りに受け取れないなぁという印象は持つんだけども、久しぶりにGJと言えるのが

パ・リーグ瀬戸山隆三理事長(ロッテ球団社長)は2日、リーグ6球団で動画配信サービスに関する会社を設立する計画であることを明らかにした。
昨年6月にロッテ、日本ハムなどパ4球団が提携して携帯電話への動画配信サービスを始めたが、これを6球団参加で営業的に一本化する。
この日、セ・リーグ側にも報告した。

ウェブコンテンツのプロが親会社である鷲、鷹辺りが主導してのサービス展開なんだと思う。
こういう考えを俎上に
「実際にスタジアムへ足を運ぶ人を減らしてしまうんじゃないか」
という辺りが危惧されるんですが、実際はどうなのか。
球場まで出向く人と配信動画を観て事足りる人は、顧客層として被らんと思うんですよね。根拠無いけど。
だって普通に「公ファンです」って言うだけならCS引いてテレビ桟敷でOKっしょ。
試合があるたびに本州から北海道に向かわないとファンを名乗れないとか、困るっしょ。

しかし一介のファンを僭称するならテレビ桟敷で背番号まで覚えれば十分。話の分かるヤツだ。
でも本物の野球ヲタは動画配信とか関係なく球場に足を運ぶ。ヤバすぎ。
現地へ行って写真撮りまくって「武田久の球持ち長い」とか言って酒の肴にする。怖い。

10年前の選手の背番号とか、父親も野球選手だとかいう小ネタが平気で出てくる。背番号て。当時のコーチでも覚えてないよ。普通。
とにかく貴様ら、その辺を見越して動画無料配信に踏み切った瀬戸山界隈にもっとGJと称えるべきだと思います。

まぁコピペネタはこのぐらいにして。
http://d.hatena.ne.jp/mongkang20070403050239
ケータイ小説の読者も、それがすなわち「読書層のすそ野拡大」に繋がるかと云えば、やっぱ違うと思う。

「店長!それ以上やったら死んじゃう!」
「ガッシ!ボカ!」

を好んで読む人が、そのまま赤川次郎に流れたりぐらいはするんだろうけど京極夏彦やら平野啓一郎に果たしてたどり着くだろうか。
この界隈の流れは「喫煙者は、マリファナを経由して覚醒剤を濫用するか?」という問いかけにも似ていると思う。
元々シャブに手を出すヤツは煙草を吸った事がないままにシャブ打つだろうし、シャブ打たない人は絶対に煙草にも手をださんかっていえば違うだろうし。

つまるところ、ケータイ小説読者ってのは読書界におけるライトユーザーであり、ライトユーザーはすべてがヘビーユーザー予備軍では無いと。
で。
そのケータイ小説読者ってのは、卑近な話題が卑近な言葉を使って活字化されてるのを読んで、どう感じてるんだろう。
トラブルが身近で起こっているような錯覚に捕らわれたりはしないんだろうか。それともそーいう事態に巻き込まれたいという、潜在願望の代理充足なんだろうか。
そう考えてみれば、スタジアム観戦ってのも所詮は代理充足なんだよなぁ。


今宵は此処まで。