偉い人にはそれが解らんのですよ

blogには、収斂してしまえば「ブラウザを閉じる時に楽しい思いが残るか、嫌な思いが残るか」の2つしかないのだと思う。
自身、幾つかの携帯電話コンテンツゲームを漂泊して久しいのだけども、ゲームを快適にプレイするにあたって必要不可欠なのは「情報」と「コミューン」でありました。
情報が無ければ、どのように立ち振る舞えばよいのかが見えない。コミューンが無ければ、その愉しさを分け合う事が出来ない。その二つを同時に供給し得るのが、blog。

先述した携帯電話のコンテンツゲームは、やはりその性質からしてPC不所持のプレイヤーが大多数を占め、blogや掲示板などで情報を発信する機会を得るのは、ほんの一握りだったりするんですよな。しかもその中には、ネット不適合者と言わざるを得ないようなトラブルメイカーな人物も散見されて、実際に有意義に活用できるサイトはほんの一握りしか無かったりしますが、それは別のお話。つーかそんな事すら関知しないライトユーザー層がほとんどだったり。寒い時代だとは思っとります。

ともかく。

上級者が初心者に愉しさを教える。これは実に自然な行いだと思う。
ゲームの裾野を拡げ、広く内外の知識を集約して新しい考え方を産み出すのに必要なのは「人」だからであります。人が増えれば、様々な角度でゲームに対してアプローチする事が出来る。これは楽しみ方の拡散ではなくて、新規カテゴリへの模索なんだ、とワシは考えます。
繰り返しになるんですが上級者に出来る事は、裾野の拡大。しかし勘違いしがちであるのは、上級者に初心者・新規プレイヤーの生殺与奪にまつわる権限は一切ない、という事実であります。
只今ワシが、「mobile三国志」「完全制覇!プロ野球」などのゲームをぶん投げてハマりにハマっているのが『機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー』であるワケなんですが、先般、このゲームのシステムに大幅な修正が加えられたんです。
システムが変われば、プレイヤーは自ずとプレイスタイルを変えなければならない。
会社という仕組みの中で、部下は上司を選べない。何だか似ている気がするのはさておき。
上司の、仕事に対する手法に文句があるならば直接言えば良いワケですし、それが嫌なら自分が変われば宜しい。もしくは余所の職場を当たれと。ここで、新入社員に上司の陰口を垂れて「こんな会社、どーしよーもねーよ」と悪態をつくのが先輩社員のあるべき姿なんだろうか。ワシはそうは思いません。

好対照なblogを2つ、ご紹介させていただく。

書かれているのは、バージョンアップへの強い失望と、それへの対応策である。
熟読頂ければ、今回ワシが何を言いたかったのかご賢察頂けるかと思います。いつもながら枕話が冗長なのは、仕様です。
先の喩えを引っ張り出すならば、ワシはペーペーの新入社員であり、上記blogの管理者さんはワシの上役に当たるワケで、他者に向けてそれへの批判めいた言説を垂れ流すのは褒められたこっちゃない、という自説をひっくり返してでもひと言言わせて頂きたい。

前者のblog管理人は、何を勘違いしているのか。

blogのタイトルが「ひとりごと」だから何を言っちゃっても平気だもんね、へっへー、というのは全く通用しない。そんな屁理屈をゴリ押しするんなら、ワシんとこも負けず劣らず「問わず語り」なんで存分に言わせて頂く。
上級者自ら、今からまさに始めようとする初心者にネガティブオーラ満載の文章を読ませる事の愚かさに、なぜ気づけない。『いままで交流があった人にはある意味今回のバージョンの攻略にもなるのでお教えします』という一文、推敲が足りない、というのではなく初心者どころか全ての読み手への配慮に欠けること甚だしいと思う。
その初心者風情が、歴戦の強者にきいたふうな口をきくなと仰るんであれば、wwwスペース上に駄文を散らして十余年の人間が言う事に耳を傾ける事も悪かないぞ、と申し上げたい。
昔に、(笑)の代わりにwを使うなよ、ときつく言い渡した男がいたんですが今頃どうしておることやら。wは無条件に読み手を不快にさせる事が多いんですよな。

「戦いの中で人を救う方法もあるはずだ。それを探せ!」

というのはクワトロ大尉の名言なんだけども、まんま当て嵌めても意味が通る今回のケース。さすが、大尉殿は偉大であります。
対して、後者の管理人である「B_BONE大将」さんにはまさに頭の下がる思い。はてなダイアリーに拠を移してから徒に3年余り駄文を振りまいて来ましたワシですんで、これほどまでに人の心を打つ名文を書けた記憶がない。志があれば、文にも魂がが宿るんでしょうなぁ。

今宵は此処まで。



【8/1 追記】前者のblogはTB受け付けていない模様で、後者のblogにのみTB送信。TB拒否のblogってのもなんだかなぁ。