完全制覇!プロ野球的日常さんのTB企画に乗っかってみる

主に、というか選手獲得枠は全てパ・リーグで統一するのがポリシーな我が尉遅皇バファローズ。なのでウォッチ先も必然的にパ・リーグ限定となっております。
球団名称からも汲んで頂けるかと思いますが、元々の出自はコテコテの近鉄バファローズファンでありまして。しかし未曾有の球団消滅───という憂き目に遭う中でも、ワシの中ではどーしても「オリックス=所詮は偽牛」という図式は譲れず、合併球団に愛着を持って応援する気にもなれず。かといって他球団に乗り換える気にもなれず、投手が打席に立つせいでパ・リーグより1アウト分ヌルいセ・リーグの野球を見てても仕方ないし。
現在は何となぁく西武ライオンズに猛牛打線の面影を見る日本ハムびいきなパ・リーグファン、という。要はカブレラと小笠原と礒部が打ってりゃ機嫌がいいんですがね。
んでもって今回東北楽天ゴールデンイーグルス | 完全制覇!プロ野球的日常の中の人が開催しているTB企画に参加してみよう、と思い立った次第ですがTBを送るにあたり、先述のように特定球団のファンでは無いのでココ!という1球団に絞る事が出来ないという驚愕の事実が明るみに出た。ガッデム。
公・猫ウォッチ歴は1年少しであり、檻戦は脳の視床下部が邪魔して無意識にスルーしてしまっている現状、冷静に戦力分析が出来るのはやっぱり鷲ぐらいしか残らない。よって今回は鷲の戦力分析+交流戦への展望に少しばかり項を割いてみようかと思っております。しばしお付き合いの程を。

【投手編】

圧倒的に駒が足りない。以上。
……で済ませると野手編でも同じ事を書いて終了してしまいそうなので、多少付記。

>id:nomuraku<さんがhttp://d.hatena.ne.jp/nomuraku/20060429でも述べられてるんですが、既に危機的なほどの投手陣コマ不足。
先発陣は一場→山村→金田→愛敬→藤崎、と頭数を揃えるのがやっとで全員が可燃性の高いファイヤーローテーション。唯一愛敬が安定してる、と言える状態ですが1シーズン通して活躍した実績が無いのでその辺りは疑問視。そーなると中継ぎ陣に負荷が掛かる、という状況に陥るハズなんですがその中継ぎ陣も延焼癖が抜けない面々。先日も一場炎上→TNNKの延焼→スコアボードが焼け野原、と。さすが野村マジック、一挙9点取られても何ともないぜ。
ピンチでTNNKとか小山とか登板させるような、初めて聞くとその真意が汲めずに『日本語でおk』としか言い表せない継投しかできないのも事実。昨年は交流戦オレ竜に相性が良かった部分で救われましたが、投手陣に関しては好材料無し。だからあれほど高村さんを残しておk(ry。
現実問題として求められるのは、檻の酷使原クラスの「週に3試合は1イニング長を投げ、防御率2.80内外で抑えられる投手」の存在。つか、いねーよそんな投手。
たらればは禁物ですが、2001〜2002年には年間60試合登板したタフガイ・玉木重雄の復活、もしくは根市・佐藤宏あたりの確変が無いと正直しんどい。さはさりながら、青山をこのままのペースで登板させ続けるのだけは、絶対に見たくない。若手を潰す事でしか勝ち上がれないのならば、このまま負け続けても何ら問題は無い。ファンとして。
しかし完!プロ的には実に美味しい、と付け足しておきましょう(笑

【野手編】

圧倒的に駒g(ry
チームの打点王・山崎が一人気を吐き15打点、得点圏打率.364という状況ですが、これは山崎・春のパン祭りが少し長引いているだけでありまして、5月まで好調を持続するとは思えない。
吉岡は序盤好例の不調→怪我→不調→他チーム優勝決定→完 全 復 調、の波を今年も辿っている模様なので、オールスター前後までは礒部・フェルナンデス・高須に加えた若手選手の活躍次第、という所でしょうか。期待以上の活躍を見せているのは草野、移籍組の鉄平、そして捕手では鴎以外には見られなかったDH起用、さらに三振率5割超という実松なき後のパ・リーグを代表するスラガガー*1に育ちつつある河田もネタ的に大活躍。
などと貶しながらも実際は嫌いじゃない鷲打線。礒部先生にイマイチ元気が無いのは気がかりですが、ようやく当たりの出始めたフェルナンデスは好材料。鴎時代には併殺王だったリック*2は、長打の期待はできないものの単打量産型ゆえに打線に繋がりが産まれたのは確か。むしろ今の鷲に必要なのは「単打の集中」であって、パン祭りのようにチャンスに力んでぽpフライを上げる選手では無いように思う。実際、勝った試合には必ずと言っていいほど集中打が生まれており、ホームランで決着した試合は無い。された試合は腐るほどあるがそれはさておき。

【総評】

野手の項で一部触れたんですが、鷲の勝ちパターンは投手の必勝リレーでも無ければ豪快なアーチ応酬でもなく、繋いで守るという地味めな試合展開にのみあるワケです。
しかしこういっちゃ元も子も無いんですがたかがオリックス*3に「要らない選手」「分配ドラフト2巡目でも獲れる選手」とタカを括られた人材が中心なワケで、年間通じてコンスタントに打てる選手が楽天に居るハズ無いんですよな。悲しいけどこれ、合併球団の残滓なのよね。
しかし今年、草野・松崎・青山というルーキーの当たりを3人も引けた球団は他にないんです。疲れたらファームで休ませる。ヘバるまでは、上でガムシャラに結果を求めて奮起して頂く。これが真の勝ちパターン。
換言すれば人材の居ない球団だから出来る、猫の目1軍枠。スタメンとベンチの実力の差が開きすぎた鷹にはおすすめ出来ない「弱者の戦法」がココに凝縮されとるワケです。
だからといって先の投手の項で触れたように、新人を使い潰すような真似は何が何でも避けなければならない。つーかその姿を見て河本・吉田豊らは内心忸怩たる思いをしているのではないでしょうか。
彼らベテランの心中を推し量るのは難しいんですが、引退の渕に追い込まれたのは昨日今日の話じゃねぇ、潰れる覚悟なんてとうに出来てんだ、肩肘がブッ壊れるまで投げ切ってやらぁ!てのは漫画の中だけの展開なんですかね? いや、少なくとも豊さんの心境はこうであって欲しい。南海戦士最後の現役選手の一人として。
何が言いたいかというと、上下の入れ替えが増えてきそうなので完!プロ的には注目してて損は無い球団ですよ、とそんだけの話。

*1:http://earthblues.s26.xrea.com/wiki/?%A4%B5%B9%D4%2F%A4%B9%2F%A5%B9%A5%E9%A5%AC%A5%AC%A1%BC

*2:当時の登録名はショート

*3:正しくはオリックスのうんこフロント