ワシは清原のホームランが見たい

度々の引用で申し訳ないんですがね。

http://d.hatena.ne.jp/rgy/20060309

こちらでrgyさんが仰ってた事を1コマ話しを進めてみる。

個人でサイトが持てるようになってから,「総表現時代」とかそれに類する表現を時々目(耳)にするようになってきたが,総表現時代の面倒なところは,誰でも情報を垂れ流すことが可能になったために,情報が溢れすぎて,それを評価するのがひたすら面倒になっていく,ということだろう.

そして,同時に垂れ流される情報の種類(分野)も多種多様になっていく一方である.

この広範かつ膨大な情報がもたらすもののうち,最も厄介なのものは,「書いたものだけではその真偽を確かめられない」という事であろう.

例えば,ある特定の分野について書かれた文章の中に嘘や誤りがあっても,その分野に詳しい人間でなければ,それが嘘や誤りであることに気づくことができない,という事だ.

だから,それほどその分野に詳しくない人間は,出てきた情報を判断するために,人を判断する.
その人間がそれまでどのような分野のことについて書いてきたのか,それは他者によってどのように評価されてきたのか,そういった情報を元に書き手を評価し,「その書き手が出力する情報は信頼できるか否か」を判断し,今見ている情報を判断する.

そして書き手に対する信頼が十分高いならば,その書き手が「将来出す情報」に対しても信を置くのだろう.



おそらく,「誰が書いたか」とは,情報の氾濫がもたらす真贋の混在を避けるための基準であり,保険なのではないかと思う.

飛躍した言い方をすると『エントリ立てたアカウント又はidは、ソーシャルブックマークで言う所のタグに当たる』という感じなんですかね。

んでココで野球の話とミックスしてみる。
エントリの表題にもあるように、ワシはいくら酷評されようとも清原が松坂のスライダーを豪快に右へ運ぶ図が見たい。清原信者、と言われればそれまでなんですがね、あれだけ綺麗にかつ力強く右へ流し込める打者ってのはそうそういないと思うんですな。世代的に近い所では広沢と落合ぐらい?
例え今岡がこすり気味に右へおっつけて、なんだかよくわからんうちにスタンドインしてしまう詐欺的なバッティングで打率.360 本塁打45本の成績を残そうともやっぱりワシの中では

清原≧落合>>>広沢>>>>>越えられない壁>>>>今岡>>>濱中

だったりします。うん。

投手であっても、どんだけ酷評されようがハードスライダーと快速球でねじ伏せる西武・松坂やら元楽天・高村、元ヤクルト・伊藤智が良い。
同じ150km/hの速球でもオリックスの山口やらソフトバンクの馬原やら寺原が放るそれとは、やっぱり違う。

ファンとしてスタジアムに足を運ぶのは『我が巨人軍が強い勝ち方すれば良い』ってな頑迷なG党を放っておいて定義付けると『贔屓の選手が活躍する姿を見たい』から。野球少年たちは、その背中を観ながら『いつかは自分もバックスクリーンにブチあてるような打球を打ちたい』『わかってても打てないぐらい速い球を投げたい』と憧れたりもする。
blogでも同じ事が言えるんじゃなかろうか。

このトピックを、あの人ならどう打つのか。
なるほど、こういう仕留め方があるのか。
etcetc……

こういうblogの読み方もあって然るべきだと思うんですな、ワシは。

真贋を見定めるのは己の鼻の上に付いてる目ん玉二つ。それだけである。
誰かが書いたから真実で『あろう』とか、活字になってるから信憑性が『高かろう』、CM流すくらいだから立派な会社であるん『だろう』で、果たして世の中に太刀打ちできるんだろうか。そうは思わない。
信憑性の分析を他に依存するから『裁判所』の文字におののいて、使ってもないサイトの利用料金を振り込んだりする。
知らない事があるから調べる。
資料を読み取るのは『目ん玉』である。
情報を読み解くのは『脳みそ』である。
それ以外に何が要るんだろうか。

蛇足ながら、制球の良い球を小気味良く投げ分けるロッテの渡辺俊介みたいなまなめサンと、ツボに嵌ればどこまでも飛ばす横浜の多村みたいなrgyさんの2回目の打席の行方を楽しみにしてるのはワシだけなんでしょうか。