公孫襲来

さてもさても。急拵えの軍備に乏しい資金、凡将が維幕に名を連ねる尉遅陣営。出色の周瑜、愚痴聴き役の王威、知恵袋の田豊を従え、明日に向かって打つべし、打つべし!!



王『殿、今朝は好天に恵まれましたなぁ』
尉『ワシ、雨男じゃからの。まこと珍しい。』
許『市井の諜報活動からただ今戻りましたが、どうやら北の上党から公孫麾下・凌操軍が迫っておるとの事です!』
尉『なんと。これがホントの晴天の霹靂、じゃな』
王『上手いことまとめたつもりですか、殿』
尉『うむ(…こいつはいつか護衛兵無しで曹操陣営にでも突っ込ませてやろう)。これ、周瑜田豊はおらぬか!』
周・田『これに。』
尉『実はかくかくしかじかでな』
周『はぁ。かくかくしかじか、でござるか』
尉『うむ。してお主等の考えを聞きたい』
田『先ずは軍備を固めましょう、指示待ちの武将は全て訓練に充てるのが宜しいですな』
周『殿、我に策有り。迎撃はお任せを。』
尉『その策とは?』
周『兵科を合わせて迎撃出来る分、防衛側は若干有利であります。我が火計で一網打尽に斬って取り、返す刀で一気に北に攻め上り疲弊した公孫軍を殲滅してやりましょう』
尉『年寄り相手に、血も涙も無い策じゃの。しかし良策じゃ、これを【砂漠の嵐】作戦と名付けよう』
王『またインスパイアですか、殿』
尉『うるせー!もう頭に来た! ならば【クロスカウンター】作戦でどうじゃっ!!!!』
周『ヒネリもクソも御座いませんな、殿』
尉『周瑜、お主まで……』
田『まぁお二人共。作戦名が戦果に影響を及ぼす訳では無いので、宜しいではないですかな?』
尉『何か微妙なフォローじゃのぉ』

《迎撃戦・上党、天候:雨》
公孫陣営・凌操軍(騎兵)
武力:79
兵数:50→0
→攻撃力1767


尉遅皇陣営・周瑜軍(騎兵)
武力:72
兵数:50→34
特技:火攻
城防:50
→攻撃力5417


尉『素人め、間合いが甘いわ!』
王『百戦錬磨の将軍相手に…』
尉『新しい時代を創るのは、老人では無いのだ。』
周『申し訳ございません、敵将は討ち漏らしました』
尉『大勢に影響無い。そのまま攻め登れ』
周『御意に。補給を終え次第出立致します』
穆順『斥候部隊によりますと、すでに公孫領には袁紹軍が乗り込んでおるとの事です』
尉『くぬぅ…。名門の出にして、空き巣狙いとはこすっからい事を…えぇい構わぬ。相手がボンボンでも白髭でも蹴散らして参れぃっ!』
周『仰せのままに』
尉『文官は街に赴き投資に勤しめ。この時代、何をするにも金が要る。学府・農地整備は後でも良い。』
田豊・審配・許攸『商業が150まで上昇しました』
尉『投資、大義であった。労いの意味を込めて【ホリえもんズ】の称号を与えよう』
田豊・審配・許攸『遠慮しておきます』
尉『そうか。ノリが悪いのぉ。残る者は在野の士を発掘して参れ。許攸の報告を鑑みれば、他陣営に所属していない未発掘の人材が数名、思い当たるのでな』


さてさて、公孫の先陣を蹴散らして増長する尉遅。拝するのは果たして勝利か後塵か。尉遅の明日はどっちだ。
残りは次回の講釈にて。