楽天の大幅補強(予定)に思う

資金の出所がミッキーのポケットマネーと思われるだけに、ワシの中ではにわかには信じがたいんですが一応。
楽天野球団単体の決算報告はまだ出ていない?
http://www.rakuten.co.jp/info/ir/meeting/
経済には明るくないのでよくワカランのだけれども、楽天本体の決算報告会の資料を素人なりに読んで見ると『バカみたいに儲かってるワケでは無いけれども、当初の見通しほど赤字を出さない程度』ってトコですか。該当四半期売上高が3,355百万円、営業利益が980百万円。
すげー、とは思うけども当然この時期には選手年俸は見込んで無いだろうから。

楽天 10億円超大補強へ

で、引っ掛かるのがココ。以下本文引用。

三木谷オーナーは来季の目標を「5割以上の勝率を達成できるように。プレーオフ進出を目指したい」と語った。そのためにも、補強に積極的に乗り出す。補強ポイントは完投能力のある投手か、30本塁打以上を打てる野手。これだけの選手となると「日本人の補強は難しい」(三木谷オーナー)ため、外国人選手に照準を絞った。

近鉄ファンの流れから、何となく楽天にシンパシーを抱きつつあるワシからすると『何を勘違いしてんだよ』と。

何でワシが楽天の試合を見るのか。

それは偏に『近鉄時代に実力を発揮出来なかった選手が、グラウンドで躍る機会を得られた』からに他ならない。最近先発に転向して大活躍している有銘を筆頭に、山村、高村の投手陣。野手では川口(ただ今2軍ではあるけど)、山下辺り。
試合に常時出ればそれなりに結果は残せるんだけども当時の川口は、ノリ豚にコストが掛かり過ぎててスタメンから外せないのでベンチ。高村はムラっけが大きいからオミット、山村はチキンハートが治らないので2軍。そして山下はキャリアが無いから2軍。使わないとキャリアなんて積めねーだろ、とか思いながらも吉岡辺りと比べるとそりゃ確実性に欠けるわなぁ、と思ってた。
それがチームの吸収合併が幸いし、ようやくレギュラーに一歩近づいたワケなんですよ。
んで、曲がりなりにも有銘は今や楽天随一の安定感を誇る先発の一角を占めつつある。その安定度に於いて、今年の歯茎岩隈なんかは比較にもならん。

それ以外にも大島、関川を始めとするベテラン勢も予想を上回る活躍が出来ている。
負けてもいい、毎試合着実に力を付けているチームと共に歩みたい。そう思ってる人がファンの大半を占めるんでは無かろうか。強い、負けないチームを応援したいなら鷹を応援すれば宜しい。スター選手が見たきゃ虚塵を応援すれば良い。

日本ハム・新庄選手の言葉では無いが、金で選手を集めるでなく自前で選手を育てる。そんな土壌がパリーグにはある。

他所から攫ってきた誰とも分からん外国人選手に、そう簡単にシンパシーなぞ抱けるか。だったらロペスで充分だ。
先発が欲しきゃ、先日2軍で好投した根市を上で投げさせてから言え。今までの出来は確かに散々だったけども、海の物とも山の物ともつかん選手を使うより余程マシだよ、試すだけならタダだし。
四番が欲しきゃ川口を育てろ。育てるのを放り投げて『補強、補強』じゃぁ楽天楽天たるアイデンティティを自ら放棄しているような気がしないでもない。それとも自社では育成出来ないクズ選手ばかり、とか育成能力が欠如していると喧伝したいのか。それならそれで、マゾ球団としての路線も見えるか。そんな路線無いけど。


以上、ファン的心理からすこぶる勝手な意見を述べさせて頂いたワケですが。
とはいえ『勝つ』という前提に戦うのがプロなんで、その『育てるだけ』という項目は含まれてないんだから大砲・エースの不在がチーム成績に大きく影響してるのは分かる。加えてセットアッパーもね。つーかどの部門も主力不足。
それでも、外部から取るなら取るで現有戦力に見切りを付けても良いだけの出場機会を与えてからにして頂けんモノか、とは思う。



今宵は此処まで。