報道、ってモノについて。

何やかやと皆さんに愛されてるのか酒の肴にされてるのか、はたまた白眼視されてるのか判然としないまま2004年の『問はず語り』もそろそろラストエントリに近づいて参りました。
昨日の記事に「七介」さんがコメントを付けて下さったり、結構こういうのは励みになるモンです。元々、リアルタイムで読者の反応が見られるという部分でblogを開設してから早1年が経過。そこで付いたコメントが累計10数件。しかも9割方が身内って、どうよ。
しかしお陰様でランキングの方は絶好調で、ようやく二桁台に届きました。つか一位との乖離が凄まじい。

ここで一つ、なぞかけを。

ランク一位のサイトと掛けまして!
50代熟女10人出演のアダルトビデオとときます!
そのこころは…!



到底、抜く気になれません。



…お後が宜しいようで、と言いたいがここからが本題なので今しばらくのお付き合いを。

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その七介さんのコメントが「マスコミ報道について」という部分に対するお話だったので、今回はその辺について思うところを少しグダグダとやってみたいと思います。

【捏造される日本の報道】
引用符を打って内容をご紹介差し上げたいのですが、どの部分も重要だと思うので是非ご一読をおすすめしたい。恐らく、これが日本メディアの実情にかなり近いのでは無いかという気がする。

誘拐事件などが発生すると、当然の如くマスコミには報道規制が流れる。犯人サイドに不必要な刺激を与えない目的があったりするワケですが、ただ一律に箝口令を敷くと功を焦った記者によるスッパ抜き報道があったり余計な動きが生じてしまうんで、警察としては非公式に定期会見を行うなどして一部情報を開示する。んで、記者はそれをいつでも記事に載っけられるように「予定稿」として下刷りにあたる「ゲラ」を起こして校閲に回して誤字チェック、割付の確認などを事前に準備するんですよな。

ちょっと不謹慎ながら脱線すると、天皇危篤、なんて事態になると校閲部にはほぼ毎日のように予定稿が流れてきて、在りし日の陛下が云々…という記事を断続的によむ事になる。するとまぁ生きているのか死んでいるのか、現場の中にいるとよく解らなくなる事があります。一種のマインドコントロール状態に陥るんですな。田中角栄死去、なんて時も同様でしたが実際に共同通信から「死亡」の第一報が入ると編集局内が一気にざわめき立つのが『あぁ、報道の中心に居るんだなぁ』と思わせたり。まぁ蛇足ながら、昔語りをば。

閑話休題

既存メディア、と呼ばれるモノには大きく分けて『読売・朝日・毎日・産経・NHK』で、それぞれが紙媒体と電波媒体を有していて、あとはロイター通信に代表\されるような外国メディアと国外特派員による海外媒体。

しかし結局そのネタを流すのは上記の5つなワケで。

当然、紙媒体には地方紙や週刊誌やら月刊誌、政党広報誌やらがあるんですが購読数においては新聞媒体+TV・ラジオなどの電波媒体が大勢を占めてる現状では少数派とみなして今回は割愛。

かなり乱暴な言い方をすれば世論は上記5パターンの報道を基にして練り上げられるんですな。そして中には政治的配慮の元に、言論統制される事を是とする情報もある。いわば報道は常に真実である必要は無く、操作は容易であるという部分。ココ重要。


先の『ドンキホーテ花月店放火』の事件に於いても、マスコミ的には『被害者に哀悼を示す遺族の図』という絵面が香ばしいワケで、それを撮ろうと躍起になる。現地に居るにも関わらず、『報道したい内容が先にありき』で取材を行う。そりゃぁ出てくる答えはステレオタイプなモノにならざるを得ないんでしょう。

しかし残念ながら現地の雰囲気を知り得ないワシらは、それらの取材に基づいた報道を受けて事象を判断するしかない。

じゃぁ真実とは、一体何なのか。

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先日、TBSの報道特番でベトナム戦争が報道トップに取りあげられた累計が一位だったとかで、当時の第一線のキャスターであった田英夫氏が

ベトナムへ行って、我々が思っても見なかった真実のベトナム人の姿がそこにあった。これこそ報道の真髄なんですよ』

というコメントがあった。名言だろう。それをスタジオで聴いていたみのもんたを始めとするキャスターが阿呆面提げてそれっぽいコメントを付けていたが、激しく耳が滑った。しかしカットインのCMで猿が蚤取りしながら『みのさん、正月も働くんやでぇ』という正月特番の広告が入った部分で爆笑してしまった。貴様が正月に働こうが、気にするのは猿だけであるというオマージュなのか。ならば気が利いている。

つまり、現場の人間は実は真実などどうでも良くて、どうすれば視聴率を得られる映像がとれるか、という部分に腐心しているように見えてならない。視聴率重視という事は畢竟、どうやれば企業CMを多くの目に止まらせる事が出来るかという事で、ひいてはCMの間に番組を放送しているに過ぎない。

かつてのワシの持論は『マスコミ報道から自分で真実を見つけ出す事は、すでに我々に課せられた義務である』というモノだったんですが、先のリンク記事からもその取材でさえ『捏造』で固められたものがまことしやかにオンエアされている現状では、現実が既にワシらの想像の斜め上を滑って行ってるんですよな。ならば我々に出来る事は『あいのり』『ガチンコ』を始めとする『事実であるかのようにヤラセを公開しているモノ』として報道を見るしか手段が無いのかもしれませんな。見方としては、プロレスやらアダルトビデオとほぼ同義。本当にやってるっぽく見せかけて実はヤオ。でも、ヤオという前提の元に見るのであれば非常に刺激的である、というカテゴリに報道もぶち込んでしまえ。大差無いんだから。

女子アナ百花繚乱?
報道特番にグラビアアイドルがゲスト?

巫山戯ろ、馬鹿。











今宵は此処まで。