TV大阪で近鉄戦の中継よく見たなぁ。

テレビ東京を彩る数々の伝説】
http://home-aki.cool.ne.jp/tx.htm

災害時にあちこち右に倣えで報道特番やってるのは悪い、とは言えないものの欲しい情報が取れればあとは繰り返し・羅列に堕してしまうワケで。そういう「情報の多チャネル化」という部分ではテレビ東京の姿勢は大きく評価されて然るべし、なんでしょうが台風やらオウムやらで騒がしい折りにアニメ観たい!てのは相当のマイノリティなんでは無いかと思うが、どうか。
このあたりでネットの普及率が取り沙汰されて「欲しい情報は、いつでも随意に取れるからTV放送の画一化は無意味」という論調になるんですが、今回の被災地域に果たしてネットがどれだけ普及してるかというと、高齢化・過疎化の進んでいる様子の現地では全国平均に比べて著しく低いんではないかと予想。まだまだTV、ラジオの依存度が高い地域においてはやはりTV媒体の担う責任てのは大きいと見るべきなんでしょう。

ワシ的にはそんなもんこそNHKにやらしておけば良い事で、それよりかは「何故」「今後は」などのネクストステージでの情報の掘り下げっちゅう部分に対して民放各社、一律甘い。どこの放送見ても今頃プライマリィウェーブがどうだのセカンドリィウェーブがどうだの、んなモン高校の理科で習っただろうよ。義務教育範疇の情報をしたり顔でCG化して解説する事に、果たして就職戦争を勝ち抜いたエリート頭脳が必要なんだろうか激しく疑問。仕事しろおまえら。

但し義務教育、とはいえその網羅する範囲は年々刻々と変化しているので現在40代〜50代では義務教育対象外だったかも知れません。しかし逆に、その世代に訴求できる情報は「今どうなっているのか」「今どうすれば良いのか」という漸近的な情報が主体だろう。だったらやっぱりNHKの出番なんでしょ。エビジョンイルがいかに悪名を振りまこうともそこは「有事のNHK」、今回もその役割を十二分に果たしたんじゃ無いかと思う次第。

つか、あの安否確認の放送に対して、一部のネット初心者が悪ノリとしか言えない悪戯をした模様。阿呆か、と。




くそ真面目な更新になってしまったので、勢いで同様のネタをもう一つ。

【身近な問題として】
http://yaplog.jp/yasuy1972/archive/59

>昨日嫁が「お父さん大変!聞いて聞いて!」
>と慌てて電話して来るので、何事かと思い概略だけ聞くと
>神戸のサカキバラが同じ区(駅では1つ隣)に住んでいる

昔、何かの文章で『観察者は被観察物の行動を既定する』という下りがあって非常に得心した覚えがある。うろ覚えで申し訳ないですが『観察者の存在は、被観察物に対して少なからず影響を与える。よって観察する、という環境下に於いて被観察物の行動は必ずしも“自然な”行動であるとは言い切れない』という内容。この後の補足説明で、実はこの定義は天文学にも当て嵌まる云々というのがあった気がするんですが完全に失念。まぁベタな置き換えをするならば、ギャラリーの居ない場所での演技と大観衆の前でのそれとではモチベーションが違う。彼女が見に来ている試合ではやたら活躍する。又はチョンボが多いとか。



で、この文中に登場する『サカキバラ』君の行動は今後の少年法の在り方、つまり性善説に基づく法曹の考え方そのものをも大きく左右するものである。しかし彼が実社会というステージで活動する以上、少なからず好奇の眼差しをもって迎えられるのは必定であってこれを通常の状態に戻せというのは、彼が社会に対して及ぼした影響度の高さから鑑みて不可能に近い。彼は終生を『観察者』の掌の上で過ごす事を余儀なくされている。



善きにつけ悪しきにつけ、観察者の存在は彼に対して少なからず影響を及ぼすだろう。そしてその行動の是非が大きく問われる事は、先の『女子高生コンクリート詰め殺人』の加害者の顛末を見れば明らかだろう。観察者の視線は、上記の引用記事を見ても分かるように一様に温かい物では決してない。しかしこれは致し方のない事実である。



少年法で定められているように、人は人を更正させ得るのか。いや、人は果たして更正する生き物なのか。ワシも好奇な観察者である、という自覚の元に『元少年』の行く末に大きく注目したいと思います。