プなネタ(その弐)。

そういやぁ昨日、新日本プロレスを久々に見た。まぁ録画なんですがね。
蝶野vs天龍。
熱いっちゃぁ熱いんですが、蝶野もあの『黒いカリスマ』キャラクター引っ張って長いよなぁと思う反面で、天龍も動けなくなったよなぁと思った。まぁ時代が時代だし、54歳だし。近所の54歳のオヤジがセカンドロープ上から肘を落とす所は想像出来ませんからね。
で、キワモノ好きの印象しか無くなってきた新日本が今度はチェーンデスマッチですと。蝶野がアジって天龍が乗っかる形で、双方の腕にチェーン巻き付けてね。んで、蝶野が執拗なラフファイトを繰り広げるうちにリング下にはそのファイトスタイルに賛同しかねる選手と、蝶野支持の選手が入り乱れてランバージャックデスマッチみたいになってんの。おいおい、キン肉マンかよって思ってたらいつのまにか双勢が蝶天囲んで揉みあってて、囲みの中から出てきた天龍の額から流血してたり。あちゃぁ、そういうギミックだったんか。しばらく見ない内に試合展開が全く読めなくなってる自分発見。

結局、天龍奮戦するも蝶野に敢え無くフォール負け。しかしノーザンライト打てずに逆水平だけで圧す天龍、相変わらずケンカキックのバリエーションだけでSTF出しても大して場内の沸かなくなった蝶野らに、今の新日本が象徴されてんのかな、とは素朴に悲しく思った。つーか、ライガーがいつの間にかヒール側で邪道・外道と組んでやがんの。もうワケわからん。そういえば昔は邪道・外道に加えて非道って居たよな。



で、余所のBLOGで『プロレスは八百長か』って話が出てましたので目敏くトラバ引いてみたり。
この議論については【八百長】の定義とは何ぞやって所からやらないと、どうしても『それはヤオだろ』『いんや、ガチでもあり得る』みたいなループを展開しちゃうんで非常に難しいんじゃ無いかと思いますな。
ロープに振られて戻ってくるのはなんで?って部分には、我慢してふみとどまっててもつまんねぇだろ、って解釈をワシはしています。てか、あれロープとは名ばかりの堅いワイヤーでしてね。バウンドして自然に戻ってくるにも、相当な練習が必要だったりします。普通の人がぶつかったら、バウンドするどころか痛みでひっくり返ってしまうぐらい。チョーク(絞め)技についても、あれホントに痛いの?と聞く人も居ますが『ホントに絞めたら痛い、つーか死ぬ』と言う事。掛けられてる側の選手の顔が真っ赤になってたらガチ、ただひたすらバタバタしてるだけなら試合展開上の繋ぎ。てかホントに絞めてるなら、掛けてる選手の腕の筋肉がもっと張るハズでね。んでもチョークスリーパーなんかは、咽に入る手前でアゴで受けても相当痛い。絞めなくても十分に死ねるぐらい。プロレスラーの筋肉って、技を掛けたときに相手の急所に極まるように出来てるんだって誰かが言ってました。

つまり、勝敗ってのはあくまで試合観戦のスパイスでしか無くって、鍛え上げられた筋肉同士が常人には真似の出来ないスピードとテクニックを駆使してぶつかり合うのを楽しむスポーツだと思ってます。ソコを『勝敗決まってるんだったらヤオ』って言うなら、劇団四季もヤオですよな。ブレーンバスターなんか掛けるときに、持ち上げた頂点部分で体をピンと張って技を美しく見せるとか、不安定なトップロープからジャンプして目的の地点に着地するだけでも至難の業でね、やれっつってやれるモンじゃ無い。つまりすんげぇ卑下して言うなら『筋肉曲芸師』。その舞台をみてヤオガチ言ってる事自体がナンセンス。

んでも最近はラリアットプロレスと称してやたら打撃技に走るのは、そういう意味では不満。んなもん掛ける方も掛けられるほうもそれこそ素人だって出来るだろうよ。受けた側の軽量選手が、相手の腕を支軸に一回転するのは出来ないけど(笑)。

プロレス頑張れ、超頑張れ。
総合格闘技みたいな別物に色気出さずに自力で頑張れ。
ちょっと結果出しただけの中邑真輔に『神の子』とかいうキャッチフレーズはマジでイタイ。