消滅。

ucchijou2004-06-14

【近鉄オリックス来季合併 球界再編10球団以内の1リーグ制加速】

ワシが今日挙げるエントリーはコレしか無かろうというぐらい、いまこの話題が熱い。かなり後ろ向きの意味合いが強いんですが。
石井、村上、野茂などの反体制スター選手は惜しげもなく放出し、ゴロ巻く外国人もズバッと斬って捨てる。ファン無視の傲慢経営は今に始まった事では無いので、もう驚きも無く淡々とこの「事実」を受け入れられたワシが居ます。一時期は12球団随一の資金力と12球団随一の球団愛の無さ−と揶揄されて久しく。新本拠地へのアクセスを獲得出来ずに、試合開催へのメリットが薄くなった時点で身売りしなかったのが不思議なぐらいではありますが、個人的にはそれ以上に経営母体の弱った広島、オリックス、ロッテ、そしてダイエーをさしおいてケツを割った電鉄本社の意気地無さにムカっ腹が立っていますが……済んだことをどうこう言っても詮無いハナシですから。
似たような事例がつい先日も公営賭博場で起きていた事を、ご存じの方は少なかろう。

【GI最高齢45歳で初優勝、突然引退 高松宮競輪 京都の松本整】

いみじくも先週末、競輪運営サイドの、ファンを無視したスピード偏重への急速な移行にたいしてのアンチテーゼをブチ挙げた名選手が居た。
競輪は簡単に言えば、誼のある選手同士が共同戦線を張って他選手を排除する。そして直線で、残った選手同士で一着を争う競技“であった”。しかし近年の売り上げ落ち込みに伴い、新規顧客開拓にあたって運営サイドが選んだのは「横展開」を軸とする予想型のシステムから、スピード感重視の「縦展開」への転身でした。

井上茂徳の「鬼脚」、その鬼を討つのは「桃太郎」中野浩一、新進気鋭の吉岡稔真、千葉のベテラン滝澤、鈴木誠…そういった多士済々がどのようなラインを組み、選手間の星勘定や貸し借り、格を前面に押し出しての位置主張、競りといった様々なファクターから正着を導き出す。この作業が面白い競技だったのが、制度が改まってヨーイドンで速くて強い奴が勝つんではクソ面白くも何ともない。

その流れに待ったを掛ける意味が強かった、今回の松本選手の引退表明である。背景には失格時の判定を巡る訴訟騒ぎや、その間の運営サイドとの確執なども漏れ聞く。この日の為に、体を磨き上げて臨んだ逸話も涙を誘う。しかも時節はS級からA級への降格が既に決定していた中での、意地のG1勝利&抗議の引退であった。

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近鉄は、是非最後の意地を見せてほしい。ただ、そう思う次第である。
ワシの中で、バファローズは何時まで経ってもバファローズ。それ以上でも、以下でも無いのである