読まない方が良い人もいる。

【15分間現場にとどまる=加害女児、動かなくなるのを確認か−長崎】

まぁ変わった生き物であることには違いないが。しかし、こういうのを見るにつけ日本のマスコミは怪物を作り上げる技術と詐術に於いては世界一じゃ無いか、と思う時があります。ま、あくまでこの女児を擁護する気持ちはサラサラないんですが…いかにも解せないので以下、毒撒き散らします。毒が苦手な方はこの辺で。

例えば上記の記事。

>加害女児が事件後約15分間、現場となった同小3階の学習ルームにとどまっていたことが、6日までに長崎県警の調べで分かった。
>女児はこの間、室内で手に付いた返り血をハンカチでふくなどしていた。
>県警は、女児が現場で、御手洗さんが動かなくなるのを確認した可能性もあると見ている。

単なる事実の列記ではあるもののこの『事実の開示』の順番次第で、読み手の印象は大きく異なるワケです。この違いは大きい。
まぁ、ある事実から恣意的に結論を導き出したい時にワシもこういった手法を使うので、あからさまに責められたモンでは無いんですが(笑)、世界に名だたる時事通信がもし恣意的にコレを行ってれば問題であろうよ、と思ったりするワケです。
大体、日本人の識字率は年々低下の一途を辿りつつあり、一部掲示板には〝呉れ〟すら読めずに盛り上がってる馬鹿がいる。もうこんな読解力と識字率の低い連中がウヨウヨしてる中で、プロが言葉のトリック掛けりゃぁイチコロですよ。

んで、次の記事引用。

【小6加害女児、鑑別所食事「おいしい」】

コレも、内容はあくまで事実の列記でありそこに解釈めいた文句は介在しないのでありますが…

(内容抜粋)
>女児は感情の起伏を見せず、淡々と話していたという。
>鑑別所の生活について「食事はおいしい」と言い、表情が緩むこともあったという。

で、このように文脈上で強調された部分だけを拾い読みすると『理解しがたい』『名状しがたい畏怖』なるものを覚えて、この女児に対して『後世畏るべし』の印象を持ってしまいがちです。
ところが、冒頭からしっかりと文脈を追って読めば、あくまでも事件の事はさておき友好的な雰囲気の中で交わされた会話の一部であることが解ります。ならば感情的にならずに淡々と話す姿勢はむしろ普通であり、そう云った環境の中で「食事はどう?おいしい?」と聞きゃぁ「まずい!」と答える奴はそうは居ないでしょう。

いたって普通の会話をつぎはぎして、あたかも近代社会の病巣が子供の心に深い闇を…的な印象を抱かせる。問題の本質はそこじゃなかったとしても、余人からすれば「あんな怪物じみた小学生は特殊な例である」っていう解釈を言外に抱かせ、無用の安心感を抱かせる。そんな特別な人間は、自分の身辺にはいないで〝あろう〟って感じですね。なんの根拠も実証もない架空の安心感に包まれて、人は今宵もまた眠りに就くワケです。

おかしいでしょう、ソレ。

何だか解らないけどとにかく常識から外れた人間がやらかした事だから、我々一般人には関係ない事だよ、と思考を止めてしまう。一騒ぎした後、人々の脳裏からやがてそれはひっそりと影を薄くし、口の端に登る事も少なくなっていくんでしょう。
HPで悪戯に黒魔術を引用したようなカキコミをしていたとか、んなこたぁどうでもいいんですよ。そんなモンは部品の一つで、だからどうだっちゅう話でもない。ネットやら文書などの媒体から摂取したと思われる悪しき情報は殊更喧伝して、某局のドラマから殺害のイメージを連想したっちゅう話は黙殺ですか。こいつらホントにおめでてぇ。
特に先日放送してたサン○ージ○ポンに雁首揃えて出てた馬鹿面コメンテーターのコメントったら無い。出演シテル局ニ不利ニナルブブンハシカトデスカ?シカトスルンデスカ?

何が〝辛口ご意見番〟だ。ハゲ。

と、最近見もしないテレビをたまたま見たらすんげぇむかついたので思うがままに。