以前、どっかのニュースサイトで読んだ話

検索したら一発で掛かったので結構既に有名な話なのかも知れなませんが…。

【千葉の県立高入試で“難問” 受験生の半数0点 道案内の作文、選択肢に混乱】

設問は散歩の途中、おじいさんに出会ったとの想定で、公民館までの道を尋ねられ、急な上り坂のあるAの道か、平らなBの道を選び道案内を作文で書かせる内容。「自分が考えたことなどを的確に相手に伝えるため、適切な言葉で表\現する」との出題方針だったが、県教委の集計では正答率はわずか14%。しかも約半数、46%が0点とまったく得点できなかった。

(中略)

進学塾関係者によると、受験生の多くが「おじいさんに急な坂を上らせてはいけない」「急いでいるかもしれないから、遠回りさせてはダメ」などと悩んだようで、何度も書き直して時間切れとなり、泣き出した受験生もいたという。設問の最後で「あなたが、そのおじいさんにどのような配慮をしているのかがわかるように」とあったことも受験生たちを一層苦しめたようだ。

今30代の方々は早急に非合法臓器売買に手を染める覚悟で、老後の為の資金を蓄えた方が良い。コイツらに人を養う事なんぞ出来るか。てか、断る。

ワシがこましゃくれたガキンチョだった頃は、こんな問題が出題された日には嬉々としてマス目を埋めただろう。周りを見渡して絶望の表情を浮かべるのを眺めては、得意げに鉛筆を置いて余裕をブッこいて更に焦燥感を煽る行動に腐心したかもしれない。大人のワシが試験官なら真っ先にブチ殺す対象になっているような、それはまぁ小生意気なクソガキであった。こんなワシの話は実はどうでもイイ。

まず疑問なのは、何でなにも書かなかったかという部分。

塾や学校では「こういう文章問題は、取りあえずなんぞ書けば部分点はある」と教えている筈である。そういうインプリンティングすらすっ飛ぶほどパニックに陥っているのならばそっちの方が問題である。中川家の兄じゃ無いんだから、そうそう簡単に意識がぶっ飛んでもらっては困る。てか、この程度の応用力しか無い連中が高校生になったらオトナ扱いされるのが、寧ろ笑える。社会に出たら困るのはコイツラで、そんな奴らに育て上げた当の本人達は知らん顔なのだろう。真の被害者はコイツラなんだろうが、そういう連中を受け入れる立場の身にもなって頂きたいところである。

次に『出題の意図が読めずに何度も書き直してる内に時間切れ』という部分。

なんというか、こういう部分を教えるのが国語教育なんじゃないだろうか、と思ってしまうんだが。漢字が書けても意味がわからんのじゃぁ知らんほうがマシなくらい。じゃないと、文章書いて誤字だらけになっちまうでしょ。そんならローマ字で書いて頂いた方が有り難いくらいである。知らんのなら変換押すな。

ワシが大好きだった高校時代の現代国語の教師は『国語に正解は無い』と事ある毎に言っていた。物書きは、表現に巧緻を凝らして、物語に伏線を張って厚みを持たせ、自分の思うところを暗に含ませたりして文章に仕立て上げる。但し、読み手は書き手ではない。どういう風に受け取ろうが読み手の勝手である。それに対して『こういう風に解釈しなさい』と押し着せるのはどうも違う。

前述した高校教師は『国語に正解は無い』と言いつつも、定期テストではしっかり点数を付けてた。オトナって大変なんだなぁと漠然と思った瞬間である。

卒業式のあとでその矛盾を素直にぶつけたところ、やはり本人も内心ジレンマであったそうである。再びオトナって大変だなぁと思ったが、今はその頃と比べモンにならない位にオトナって大変だと身を持って実感している次第であります。