コソコソしない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040309-00000001-khk-toh

デマ、ってのは凄く怖い。自分の知らないところで、脚色された知らない自分が一人歩きしている事を、自分自身では止められない事への恐怖。ちょいと真剣に煎じ詰めれば、モダンホラーに仕立て上げられるくらいの恐怖ですね。
この記事中にあるのは不特定の人物に対する風説なわけですが、風説の流布ってのは法律上でも言及されているほどに威力を持ったもので、これによって滋賀かどっかの銀行で取り付け騒ぎが起きた実例も有るほどで。実際には、確か証券取引法と刑事法の二通りの規定があったはずで、これはかなり重い部類の対応です。

白河署は「そのような事実はない」と断言する。今年1月中旬、ある地区の防犯懇談会の席で、問題のトイレについての改善要望を署員が受けた際、出席者から「あのトイレから女の子が血を流し泣きながら出てきたと聞いたことがある」との発言があったことは分かった。が、うわさの域を出ない話だったという。
市民からは市教委に「事件を隠しているのか」との声まで寄せられる始末。白河市議の1人は「市教委からうわさを否定する答弁を引き出し、根を絶つ」と議会の一般質問で取り上げる構えだ。

と云った感じで、出所の曖昧な話に大の大人が右往左往しなければならないほどの事態にまで発展する。net上は、根拠のない話とそうでない話の区別がそれでなくとも付きにくい世界です。発言一つにしても、注意を払いたいもんです。ちょいと堅い話になりました。

と、偉そうな事を書きましたが。
さはさりながら、netは顔が見えない分その書き込み内容でその人の人となりを判断しがちです。裏付けに値する状況証拠などが上がっていれば、なおのことその思いがエスカレートする事を禁じ得ない。致し方ないと云うか、netの弊害と云うか。

しかし、例えばiらんどが非・匿名掲示板である限りは、発言にはしっかり責任を持つのがマナー。匿名での揶揄、はたまた荒らし行為などはなかなか容認できうるものではありませんね。ワシがこの城を閉鎖しなかったのは、あくまでハンドルネームが『元・尉遅皇』に変わったとて、ワシの発言は全て『文責・尉遅皇』のブランド付であり非難、反論は全てこの城で真っ向から受ける…という意味もあります。

じゃないと偉そうな事言っても、重みがありませんからね(爆)。