永年連れ添ってきた我が愛車と、ついに別れの時が訪れた。
行きずりの娘っ子とあんなことしたり、こんな事をしたりと様々な想い出が去来するわけだがしかし、車検も近く我が家の大蔵大臣の強い後押しもあり、初の新車を購入する次第となった。
どんな悪天候でも、どんなふしだらな目的であっても、文句一つ言わずに同道してくれた歴戦の友である。無様な恰好で送り出す訳にもいくまい、と仕事を早々に切り上げて洗車とワックス掛けをしよう。
意気込んだ時になぜ雨が降るのか。

思えば大きなイベントは、雨が降った以外の記憶がない。
結婚お披露目会、琵琶湖チャリンコ一周、小学校の遠足。全て雨である。
特に嫁との思い出はことごとく雨の背景に映し出される。
式場探し、両家への挨拶、名古屋から神戸までの遠距離デート。結婚式。雨である。
極めつけは琵琶湖へツーリングに出掛けた時で、もう車が船になるかという豪雨に見舞われた。つか天候が荒れてなんでワシが説教されにゃならんのか。
「あなたといると、いっっっつもこう!」
知らんがな。
天候の行方なんぞあずかり知らん、とはいえ今日も今日とて雨である。
なので新車納車日にあたる3/24は、間違いなく雨である。天気予報を信じてはならない。

市川寛子が毅然と「明日は全国的に晴れ間が広がります」と断言しようが

皆藤愛子が笑顔で「晴れます」と言おうが、降るモンは降るのである。どうしたもんだろうか。
埼玉県民の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、こればかりはどうしようもないので宜しくお付き合い願います。