シモンちゃんは本当に萌えキャラなのか?

今、下妻市公式ウェブサイトの『シモンちゃん』が熱い。公的機関お墨付きで萌えられるのがその人気の所以であるらしいんですが、ここでちょっと待ってみよう。

お手すきの方は先ず、その下妻市の公式サイトで『シモンちゃん』をご確認頂きたい。
http://www.city.shimotsuma.lg.jp/shimon_chan/(下妻市公式ウェブサイト)

下妻市民のみなさんこんにちわ!
シモンです。
毎日寒い日が続いてますね。
今回は、この寒い季節にピッタリな施設をご紹介します^^/(←ここ注目

ほっとランド・きぬは、この季節でも泳げちゃう温水プール
体の芯から温まれるお風呂やサウナのある広域施設です!
レーニングジムで一汗かいた後のお風呂なんて、もう最高ですよっ!!

なるほど。顔文字まで使いこなして、可愛らしい限りですな。
調べてみると、先祖はニューシモンちゃん
http://www.city.shimotsuma.ibaraki.jp/simon/simon2.html#top

このurlは旧年一杯で閉鎖した下妻市公式サイトのもので、下妻市千代川村が合併する2006年1月1日を境に現在のurlに移転している。
この移転を機に、シモンちゃんは当時の大人びた容姿から現在の萌えキャラへと、大きく変貌を遂げている。しかし共通しているのは『羽根のデザイン』。
羽根が鮮やかな紫色である事からみて、デザインの由来は日本の国蝶『オオムラサキ』だと推測されるんですが、ここがポイント。

成虫は前翅長50-55mmほどで、オスの翅の表面は光沢のある青紫色で美しい。
メスはオスより一回り大きいが翅に青紫色の光沢はなく、こげ茶色をしている。
(wikipedia オオムラサキの項より抜粋)

………うん。紫が鮮やかなのはオスなんですよ。オス。
ってことはみんな、オスの蝶相手にマス掻いてたって事ですか??(掻かねーよ

いや、ちょっと待ってみよう。
先の引用部分で女性向けの衣装をまとい、女性を連想させる言葉遣いであったのだから、やはり設定としては♀ではないのか?
逆に、ここでシモンちゃんの『異性装』疑惑が持ち上がる。

異性装(いせいそう)とは、文化的に異性に属するとされる服装をすること。
(wikipedia 異性装の項より)

以下、同ページから関連項目を抜粋。

遊び(仮装)の一種や、身を隠す手段(変装)の一種として一時的に異性装をする場合がある。それ以外の反復的あるいは継続的に行われる異性装の理由としては次のようなものがある。

  1. 宗教:異性装は宗教儀式の一環として行われることもある。異性に属する神秘的な力を取り込む目的や、神が行った異性装を模倣する目的などがある。
  2. 異性の代替:何らかの事情により女性(男性)を排除しなくてはならない場合、その代替を異性装をした男性(女性)が担うことがある。
  3. 芸術:服装パターンの性別への割り振りを解体することにより、新しい視覚的な表現を試みることがある。ドラァグ・クイーンやいわゆるヴィジュアル系バンドの一部をこの例と見る論がある。
  4. 変身の楽しみ:異なるものに対する変身願望や、余興としての仮装や他人へのからかい、ファッションの好みなどによって、軽い気持ちで異性装を行う場合がある。この場合も、行為者は自分が異性装をしていると自覚していることが多い。
  5. 心理療法神経症の治療法として異性装が有効な場合がある。
  6. 性嗜好:異性装を行うことによって性的な興奮や快感を感じる者がおり、それを求めて行う場合がある。多くは男性による女装であり、女性にはほとんど見られない。
  7. 性自認の表現:性別に応じた服装のパターンが果たしている1つの役割は、自己の性別に関する認識を表現することである。そのため、性同一性障害のように身体的な性別と性自認が異なっている場合には、性自認を服装によって表現すると身体的性別とは食い違う。このケースも異性装と呼ぶことがある。
  8. 政治的主張の表明:性別ごとの厳格な服装の割り当てを過剰なジェンダー規範の象徴と捉え、異性装をすることによって社会で必要以上に男性と女性を区別することに異議を唱えようとする場合がある。

うん。可愛い外見とは裏腹に、内包しているものは複雑そうですな。
少ない資料から、一応検証してみる。
言葉が女性口調であったことから、前述した1,2,8は当てはまりそうにない。『役所務め』というシモンちゃんの立場上、4,5,9を公務執行中に行うことも考えにくい。
残るは(3)芸術、(6)性嗜好、(7)性自認の表現の3つである。そしてこの内の(3)芸術の部分に於いても、ドラァグ・クイーンと言うには少々地味過ぎるその服装から、可能性は低いと考える。

よって残りの二つから導かれる、シモンちゃんの心に潜む闇は『性同一障害』では無いか?と推測する。

一口に性同一障害といっても様々であるが、ホルモン分泌バランスの不調により自分が認識している自分の『性』と、見かけ上の『性』が乖離してしまう状態を指す言葉でありゲイ、あるいはバイセクシャルという現象とは一線を画すものだとワシは認識しております。つまりは……


『雄のオオムラサキとしてこの世に生を受け、しかし、その外見のきらびやかさに反して心裏には複雑な感情を押し殺せずにいる。
みんなが思う私は、私じゃない。

そんな想いをよそに、世間は“彼”を蝶よ花よ、国宝よ、と褒めそやす。
“彼”の心の闇の深淵は既に、他者には想像もつかぬ怪物を産み出そうとしている。
このままではいけない。
一念発起して“彼”は人里に降りる決意を固める。自分を変えてくれる何かがそこにあると信じて。
しかし人里は雑多な思念に溢れ、彼を癒そうとする空間はいずこにも求めようが無い。
そんなある日、“彼”は下妻市に勤めるある職員と出会う。
日々悶々とする“彼”に、職員は『市の新設HPの案内係』の職を斡旋した。

そこで“彼”は今までの自分を捨て、新しい自分を解き放つべくHPの“看板娘”シモンちゃんという仮のすがt』




ちょうぶんかくのめんどくせー!!!!!!!

結局は『オオムラサキって、羽根は紫色だよね?そんな羽根を持った妖精っぽいキャラクターをHPで使おうよ!!』っていう単純なノリだったんじゃないですかね、真相は。


今宵は此処まで。