素直におめでとうございます、と言いたいのだけども

門田氏 涙の殿堂入り

以下、本文引用。

(前略)
現役引退から14年目の殿堂入り決定。スピーチに立った門田氏は「最高の賞を頂き、非常に舞い上がっている。終着駅に来たかなとも感じている」と目を潤ませた。
79年のアキレスけん断裂の大ケガを克服し、歴代3位の通算567本塁打を記録した。88年には40歳で40本塁打を放ち、打点王との2冠王に輝き「中年の星」とも呼ばれた。
しかし、糖尿病に悩まされ、今では右耳、右足が不自由になった。加えて、昨年末には脳梗塞(こうそく)に襲われ入院生活を送った。
「お酒を飲んでないのにフラフラして平衡感覚がない」。
この日の式典にも無理を押して出席したが、関係者に支えられ途中退席する場面もあった。
(後略)

そしてwikipediaから略歴抜粋。

天理高校から社会人野球チームクラレ岡山を経て、1969年ドラフト2位で南海ホークスに入団。

1年目から頭角を現し2年目の1971年にレギュラー定着。打率3割、31本塁打、120打点を記録して打点王。同年に打撃フォームを、王貞治を参考にした一本足打法に改造。俊足・強肩・好打の中距離打者として中軸を打っていたが、1979年2月のキャンプで右足のアキレス腱を断裂。ほぼ1シーズンを棒に振るが1979年の9月に代打で登場しファンを喜ばせた。1980年に復活。同年41本塁打を放つと翌1981年は44本塁打で初の本塁打王に輝く。脚が使えない為に長打にこだわった打撃が花開いた。1983年も40本塁打本塁打王。1988年は40歳にして打率.311、44本塁打、125打点で本塁打王打点王にMVP。(40歳44本塁打は日本初の快挙)。この年限りで消滅の南海での選手生活に花を添えた。

1989年には南海がダイエーに買収され福岡に移転することから「福岡は遠い。何とか関西に残れんだろうか」と球団に打診し、「レンタル移籍」でオリックスに移籍。移籍後も変わらぬ活躍で、「ブルーサンダー打線」の中核を担った。1991年、福岡に移転していた古巣のダイエーに移籍し、二桁に乗せる本塁打数を記録するが年齢による衰えは隠せず、1992年夏、記者に「オレは老衰」ともらし、同年現役を引退。引退試合平和台球場の最終戦で、対近鉄野茂英雄との対戦で、3球三振だった。現在は朝日放送の野球解説者として活躍している。2006年、野球殿堂入り。

  • 通算試合 2571試合 
  • 通算打率 .289
  • 通算安打 2566本(歴代4位)
  • 通算本塁打 567本(歴代3位)
  • 通算打点 1678打点(歴代3位)
  • 通算盗塁 51盗塁
  • 通算犠打 6個
  • 通算犠飛 95本(歴代4位)
  • 通算四球 1273個(歴代4位)
  • 通算死球 62個
  • 通算三振 1520個(歴代5位)
  • 通算併殺打 164個
  • 本塁打王 3回(1981、1983、1988)
  • 打点王 2回(1971、1988)
  • 最高出塁率 3回(1981、1987〜1988)
  • MVP 1回(1988)
  • ベストナイン 7回(1971、1976〜1977、1981、1983、1988〜1989)
  • オールスターゲーム選出 14回(1972、1975〜1977、1980〜1984、1987〜1991)
  • 正力松太郎賞 1回(1988)

何でまたこの成績で殿堂入りが出来なかったのか、よくわからない。
因みに門田氏が、殿堂入りより先に入会している『名球会』という団体は400勝投手・金田正一が牛耳る団体なので、世界記録を樹立したにも拘わらず、犠打の基準となる資格が定められていないという理由で入会資格の無い川相の例だとか、実に内輪意識の強い団体である。
先般、入会資格に『セーブ』の基準を設けたのも大魔神・佐々木を入会させたかっただけだと聞くし。調べる限りでは、名球会に入会したからといって特別に年金が支給されるような記述は見あたらなかった。つまり、入会する実質的な意味があまり無い、名誉だけの団体と言えなくもない。
金やんに満面の笑みでブレザー着せてもらえるだけの親睦会ならば、出来るなら門田選手には入会して欲しくなかった。
先にリンクした記事中によると、最近では体調を大きく崩していて気が滅入っていたのかも知れない。今となっては入会したその真相は解らないけども、残念かつ喜ばしい、複雑な事象ではある。

名球会HPにて、微笑ましいQA見つけたのでそれを抜粋してこのエントリを締めくくりたいと思います。

Q:これから(今でもですが)投手分業制がどんどん進み、名球会の投手の基準である200勝はなかなかでにくくなってくるのではないのでしょ
うか。その点については、基準の変更などの話などはでてこないのでしょうか?また、投手の方たちはどう思っていますか?

この質問に答えてくれたのは鈴木啓示選手です!

A:投手が1試合投げ切る練習を日頃からやっていない。球数も少なく走り込みもなく体力が落ちている。一見体は大きいが体力に欠ける。ゲームで投げる少なくとも倍以上の球をキャンプ時などで投げ込んで筋力を付けておく。(練習でやっていない事がゲームでまず出来ない)

草よ、空気嫁


今宵は此処まで。