JRの罪と罰

喧しかったJR報道もようやく下火に。
カーブで120km/h出してて、それが異常だったとかレールがどうのとか、ゴルフ参加者が新たに三人増えてケシカランとか。至極どうでも良い。

で、マクドナルドで軽い昼餉を食みつつ考えた。何で所帯持ちのワシがマクドナルドなのか?理由はシンプル。嫁と喧嘩したからであるが、これも事の他どうでも良い。
ワシが大して旨くもないバーガーを無機質に頬張る最中にも、客足は途絶える事無くひっきりなしである。ヨソに幾らでも飯屋があるにも関わらず、レジ前には常に7〜8組が列を成している。
しかも、食い終わればそそくさとトレーをゴミ箱へ運び、キチンと分別して捨てる。

偏に『客への教育』が行き届いているのだろう。安かろう不味かろう、では経営が立ち行かないのは昨今の世情を見ても明らかなんだろうけど、安くする為の努力を客にも強いる、というスタンスを取る企業は少なくとも日本では寡聞にして聞かない。そういうモンなんだろうとは思う。

しかし、安価で良質なサービスを提供する側の企業は、客に対して強く何かを求める事が許される筈だとも思う。
客が自分で食いカスを片す。その行為は人件費削減という効果を伴って客のフトコロに還元される。

JRに目を向けてみる。確かに、他社各私鉄に比べて金銭面・時刻ダイヤ・乗り継ぎの簡便性で優れてはいるのだけれども、そもそもダイヤを過密にした事による到着時刻の乱れが関東方面に於いては著しい。加えて、そのダイヤを乱しているのは当の乗客でもある事。

池袋駅・・・埼京線ホーム、川越行き最終電車での出来事・・・(ネタ元:駄文ニュース様)

と、ご覧の様に戦争状態である。俺の為にお前は一旦降りろ、みたいな。
そういうマナーを定着させたのは他ならぬJRである。
先ほど列記したようなサービスに於いて私鉄各社に一定のアドバンテージを有しているJRは、実は更なる改善の対象としてダイヤ見直し・運転手教育の強化や増員を諮る以前に、こういったダイヤを乱す要因の抽出と改善に着手すべきだったんではないか。
昨今の車内混雑が、輸送力強化で補えるようなレヴェルを遙かに超えた状況である事は想像に難くない。
ならば、車内アナウンスを通じて『無理な乗車はお止め下さい』と流し、多少強引ながらもドアをピシャリとやるぐらいの強攻策が、実はあっても良かった。それが問題化するならばすれば良い。問題化し、多くの詮議を経た上で『しかしダイヤ重視で乗客を閉め出すのは如何なものか』と言われたならばそれはそれ、である。しかし良識ある人々は『規制が強くなろうとも、快適なサービスが提供されるならばそれが良い』とすると思う。
au三国志プレイヤーの大多数とは対極を為す意見なんだけども(毒)。



JRがそういった改善に着手すべきだった時期は、既に遙か後方に通り過ぎて見えない。