小中学生・学力テスト「好成績」に戸惑う文科省

「総合的な学習の時間」を導入した新学習指導要領の定着度をみる学力テストの結果が公表された。ゆとり教育路線の総仕上げとして02年4月から導入された新指導要領は、学力低下を招いたと批判を浴び、文部科学省は昨年末、見直しに向け舵(かじ)を切った。しかし、初の検証材料となる今回の結果は、ゆとり教育の狙いの正しさを証明したようにも見える。なぜ学力は上向いたのか。この結果が突き付けるものは何なのか。
引用元:毎日新聞

だと。
結局、世の大人は何をもって学力とするか、の統一的見解が持てないでいるという感じを受けますな。
先の尼崎列車事故の運転手を、何の鑑定も分析もせずに『ゲーム脳の持ち主』と断じる某教授の発言などを見るにつけ、そういった思いを強くする。

『勉強社会』というものに放り込まれた人の多くは勉強が出来る=デキる奴、という等式は単純に成り立たないという事を肌身で感じているハズ。
国語が出来るからといって知的な会話が出来るというワケでは無いし、数学が出来たからといって買い物上手だとは限らんし。

結局勉強、ってのはその後の社会生活を簡便に過ごす部品のようなモノであって、その優劣が本体性能の優劣を全て決定づけるワケじゃない。かといって劣悪な部品を元に組み立てて立派な製品が出来るか、というのは推して知るべし。で、この度の『ゆとり教育』という生産ライン導入後に初めて部品の性能チェックをやったところ、結果が予想以上に芳しくて気味が悪い、と。


で、『精度偏重で、組み立てられる事を前提としていない部品』の『精度チェック』をすればそりゃ高得点が出るんでないの?と思ったりするんですが、どうか。円周率がおよそ3とか学生の4割が天動説を正しいと解釈するような教育要綱が、真面目に組み上がりを考えて構成されてるとは思えんのですよなぁ。つかそういったカリキュラムの中で育って、大人の自己満足で設計された部品持たされて、使い道も解らんままに世間に放り出される。しかも泳ぎ方が解らない、といった日にゃぁ『ゆとり』の部分で何を学んでたんだ!と言われかねない。挙げ句の果てに解らないままに難破したら『ゲーム脳』扱いだからたまったモンじゃ無いですよな。頑張れ10代、超頑張れ。