借金取りが会社まで来た件について

といってもワシ目当てに来たワケでは無いんですが。
先週の末に『いかにも』という風体の二人組が来たり、会社名を名乗らない電話が数度掛かってきたり、しかも目当ての本人は原因不明のインフルエンザで休んでたり、と予兆はあったワケでしてね。

んでまぁ、三日四日と立て続けに休まれちゃぁ日常業務がてんやわんやになっちまうってんで電話で怒鳴られ本日出社。出社したところを朝駆けで御用、という顛末。
ワシの金ではないので知ったこっちゃ無いんですが、人生の修羅場を目の当たりにするのは週ののっけから酷である。修羅場だし、あわわ、って感じで胸ぐら掴まれてるし。それでなくとも本日は辞令交付の日であり、下々の人間は非常にピリピリしてるのに。何なのだ。



しかし、人ごとじゃねぇのよなと。

ワシも嫁を貰うまでは、他人の事を言えない程度にはふしだらな生活をしていたワケで、経済状況もおおっぴらに出来るようなモンではありませんでした。つまりどこかで破綻しておれば似たような状況に成り兼ねなかった。

しかしぶっちゃけ、借金てのは辛い。
以前に、自己破産まっしぐらの人が『借金は身を滅ぼす』と題して発行していたメルマガを読んでた事を思い出した。独身当時、この作中人物とさほど変わらない性情を持つ自分に恐怖しながら、それこそガクブルもので全巻読破した覚えがあります。パチやら馬やらやる人は、是非ご一読をオススメしたい。チンタラと友人と借りた貸したの間柄で何とかなっている内は良い。
なんともならなくなってからでは既に手遅れであるんですよな。
言いながら、何項か抜粋して読んでみたが今だにその辺のモダンホラーとかより怖い。つか、怖いと思えたからこそ今のワシがあるんだよなぁと実感。マジありがとう、嫁。


で、先述の人物。
なんだかんだで事業部のTOPにまで話が漏れて、結局上司が出て対応してた。金を返すのは本人なので根本的な解決ではなくて、首根っこ掴んで『逃げも隠れもさせないから、今日のところは帰ってくれ。あと、もう会社まで来てくれるな』みたいな遣り取りがあった模様。って事は根本的な解決なんてなにも無くて、取り敢えず今日を生き延びただけ。然るにご本人、平気で昼飯喰って職人と電話で談笑してる。何なのか。
そうして、現実の借財にいつまでもリアル感を持てずに、先のメルマガの主人公よろしく蟻地獄へ自ら足を突っ込んでいくのだろうな…と思ったら酷く嫌な気持ちになった。そんな話。