そんな事もあったよなぁという話

デート逃げ出す口実教えます…携帯会社
ネタ元:英国徒然写真日記
…その昔、出会い系サイト使って遊んでた頃の話。今でも忘れんハンドル『すみれ』ってのと某所のCDショップで待ち合わせたんですが、ご多分に漏れず来たのは事前プロフィールとは似ても似つかぬ40歳overのオバ。こりゃたまらんとばかりに音も立てずにショップを出ようと半身ズラした所で標的にロックオンされる。
いやいやまいった、とりあえずメシだけでもご馳走になってそのままズラかるべし、と思ったものの行った先の中華料理屋でそのオバ、紹興酒を飲むわ飲むわ。瓶の中に漬けたろか、という思いを抑えつつ『一杯どぉ?』という魔の誘いにも『いや、本官勤務中ですから』の一言で必死にかわす(職業は急遽、警察官という事にした)。つーか、かわすので精一杯で逃げる布石すら打てない。あぁ、そういえばグラディウスのラスボスってこんな感じだったよなぁ…あの頃は良かったなぁ…という思い出が走馬燈のように駆け巡るが『寝るな!寝ると死ぬぞ(色んな意味で)!!』と必死に自らを鼓舞するワシ。

そうこうする間に小一時間が過ぎ、やたらと次の店を予約してるから!を連呼して席を立とうとする牝。手前ぇ、予約してるのは『店』じゃなくて『部屋』だろうが!とは言えず非常に焦る。こんなのと一泊して、フロントの人に『きのうは おたのしみ でしたね』といわれても、返す言葉が出ない。

焦るだけで妙案が思い浮かばなかったが、窮余の策で携帯の送信履歴から身内に、ブラインドタッチでメールを送る。

『いますぐでんわくれ とにかくおおごえで』

何やら状況を察せないのかメールが2通ぐらい来るが残念ながらメールはサイレントモード。万事休す…と観念しかけた時、ようやく待望の『踊る大捜査線』の着メロが店内に響く。もうこっからは劇団ひまわりの一員になり切って

『何!3丁目で誘拐事件!?了解しました、非番を解き緊急配備に回ります!』

と大声で応え、恥ずかしさが脳まで上がってこない内に

『申し訳ない、領収書は○○派出所へ持参下さい。本官、緊急招集が掛かりましたので!』

そのまま店をダッシュで出たまま数百メートル走り続けた後、追っ手が迫っていない事を確認した上で身内に事情説明。そんなくだらん事でオレを使うな!とこっぴどく叱られるが、くだらんかどうかは自分で経験してから言えタコ、と思いつつ取り敢えず謝辞を述べる。

後日『ご馳走になったんだからお礼のメールぐらい送ってこいよ…』というメールが来たがサックリ受信拒否。この時宮沢賢治の【注文の多い料理店】の話をちょっとだけ思い出したが、文豪に対して非常に失礼なのは否めない。


と、予想に反して非常に枕が長くなってしまいましたが、要はそんな言い訳ぐらい自分で何とかしろよって話をしたかったんですな。

枕話:本文の比率を9:1→2:8にするように努力します。




今宵は此処まで。