ロッテは野球のビジネスモデルたりえるか

以前のエントリで『ロッテの応援は浦和レッズにインスパイアされてますよ』という話を書いたんですが。で、今回はそこからチョイと進めたお話です。

その浦和レッズ、エース選手の負傷によって遣り繰りが大変なんだそうです。毛唐の蹴鞠にあんまり興味が無いので、表っ面の話しか解らんのですが(笑)。
どっこい、その選手が欠場した試合は全勝してるんだとか。楽天に置き換えて見ますと、礒部先生が欠場して全勝してるみたいなモンです。あ、なんか例え切れて無いか。え〜と、じゃぁ有銘?あ、全試合出てるワケじゃ無いしなぁ。えぇい、例えの材料にもならんのか、楽天はッ!!!

とにかく(ぉぃ)、主力選手が抜けても戦える。これは偏に『毛唐の蹴鞠*1組織力がモノを言う』って事です。フォワードの決定力が弱まれば、中盤を厚めにして失点を抑える事を考えれば良い。逆に中盤が薄くなってれば、前を…という事ですな。

まぁそんな単純な話では無いのですが、大きく外れてもいないハズ。つまり主力の欠場そのものが、戦力に与える影響が少ない。あるいは戦術でカバーする事が可能であるという事です。
コレって今年のロッテの戦い方に似てませんかね?というのが今日のトピック。
相手の先発投手にあわせて、長打力のある選手、右打ちの得意な選手、最近当たっている選手などをコダワリ無く組み替えていく。
そして先発から中継ぎに切り替わったとしても、スタメン選手に惜しげも無く代打を送り状況に即した打線に組み替える。そして9回を戦い終わった段階で控え選手が初芝先生だけ、というケースも少なくは無い。
かたや関西の某縦縞球団は、浜中・片岡といったスタメンクラスの選手を余したまま、主力選手の獅子奮迅ぶりで勝利をもぎ取る手法である。
その二者が激突した、その結果は最早言うまい。ただ、試合感覚云々というのは第一試合にのみ許された言い訳で、だったらシーズン中に雨が続いたらお前んとこのチームはがたがたになるのかよ?という話なんだと思う。
関西のクソマスコミは、そんな言い訳を煽ったり黙認したりしている現状を恥ずべきだと思った。

閑話休題、ロッテの話。
こんなご時世で、PO敗退したSBホークスは増収だったそうである。北海道に移籍した日本ハムファイターズも主催44試合目で観客動員数100万人を越えた。この両チームにおけるファン開拓への意志入れの強さはつとに有名であり、前者の手法は阪神首脳をも感銘させた。
後者は、公式サイトの一部記述を引くことで充分にご理解頂けるかと思う。

3選手の退団をお知らせ致します。
数え切れないほどの思い出・・・は、決して色あせることはありません。
本当にありがとうございました。これからのご活躍、心よりお祈り申し上げます。

18 岩本 勉 投手
29 芝草 宇宙 投手
35 山田 勝彦 捕手 (任意引退

五十嵐 信一 ファーム打撃コーチは、ユニフォームを脱ぎフロント入りとなります。
(以上、北海道日本ハムファイターズ 公式サイトより引用)

節操なく他球団の4番を集める某縦縞球団や、トップが『たかが選手』と発言する某ヨコシマな球団にはこんなコメントは無い。

ロッテの観客動員数、売上高についてgoogle先生に聞いてみたがうまく情報を聞き取れなかったのだけれども、どちらも上昇傾向にあるのは間違いない。斯様にして、パリーグに対する顧客の目は途切れておらず、かつ現場に引っ張り込む事も難しいことではない、と3球団が実証してみせた。残る3球団の内、楽天については今シーズンが1年目という事で数字の評価は難しい。西武・オリックスが果たして追従出来るのか?という部分が焦点になるワケだけれども、西武に関しては松坂の袖をふん掴んで残留、カブレラの横面を札束ではたいて残留交渉中。若手も順調に育っており駒には事欠かないのだけれども、こと対外サービスに於いてはどこまで手を伸ばせるのか。懐事情やら親会社の体力面を考慮すると不安ではある。
ヤクルトに自ら涙ぐましい売り込みを掛けてるキヨマーの、そのまたケツを追うオリックスのベクトルは真逆なんだろう。

確かにオリックスには『老舗の縦縞球団』という大きなライバルチームが居るワケなんだけども、野球規約のどこをひっくり返してみても『ファンは、セパの2リーグに跨ってチームを応援してはならない』という条文は無い。

西宮・尼崎界隈にも縦縞アレルギーが無いワケではない。そこを穿たなければ前進は無いのに、縦縞受けするキヨマー獲得に目が向く辺りに宮内オーナーの風読み感覚を疑ってしまうんだけども。
しかしパイはまだ余っている。今こそファンに目を向けて頂きたい所。西武についても埼玉の野球ファンが全て上尾球場と浦和球場で満足している
ハズがない。

小粒な戦力でも、使い方次第では善戦出来るという事を、今年のロッテは教えてくれた。
『千葉商法』と揶揄するんでなく、成功例として真摯にこの結果を受け止め無ければ、パリーグの存在価値が疑われてしまう。超がんばれ。

*1:素直にサッカーと言えないクソオヤジ、それが尉遅皇クオリティ