ほりえもん

ほりえもんの人となりについて、興味深いエントリがあった。過去ログで引用したエントリと並列しておきます。ワシの個人的メモ度高し。

(前略)
堀江社長は相手がモノを知らなかったり、自分よりもバカだと思うと、露骨に白けきった顔になり、態度も変わってしまうのだ。
その一方で、自分にないものを持っている人間に対しては、かなりていねいに遇する。尊敬の念もきちんとあるし、決して冷たい人間ではない。

その心持ちは、どう言葉で説明すればいいのだろう。人間性が単純というのではない。それは言ってみれば、「身も蓋もない」のである。それが証拠に、「どうしてそんなにひどい扱いをするんですか?」と聞くと、「だってバカですよ?」と答える。その時の堀江社長の表情には、「どうしてそんなことを聞くんだ?」という驚きがあるのである。バカだ、低能だと思えば相手にしないし、そうでなければきちんと相対する。そんなのは当たり前だ、ということなのだろう。

だから彼のビジネスも人間性と同じように、身も蓋もない。儲かればやるし、儲からないものには手を出さない。能力のある人間には高給を約束し、そうでなければ最低限の給与しか払わない。本人は「当たり前のことをしてるだけじゃないですか。なんでみんなやらないの?」と不審がる。

でも普通の世間は、それほど身も蓋もないわけではない。しがらみもあれば人情もあり、四の五の論を言わなければ、ものごとが進まないことだってある。そう簡単に「身も蓋もない」という境地には行き着けないのだ。

佐々木俊尚の「ITジャーナル」様より引用

私「今回のニッポン放送の株買い占め騒動だけど、どう思う?」

K「率直に言って、なにもおどろかなかったよ。堀江氏がいつかこのような行動に打って出るのはわかっていたからね。今まで業界で通用した方法に彼は自信を持っていたから、去年のプロ野球球団買収劇もそうだけど、今までと同じ手法で業界以外に勝負に出たわけだね。」

私「一部に堀江氏の行動を批判するマスメディアの動きがあるけれど、どう思う?」

K「堀江氏が抱えている民事訴訟の内容をメディアは勉強すべきだね。彼がどんな手法でIT業界で伸し上がってきたのか勉強しないとピントはずれな批判で終わっちゃうと思うよ。」

私「それってどんな手法なの?」

K「・・・・・。私がここで言う立場じゃないよ。」

(私が迂闊でしたが、彼もある民事裁判の関係者の一人でした。)

私「また、一部で彼を擁護する論調もネットなんかで見られるけど、どう思う?」

K「彼を偶像化すべきではないと思う。俺から言わせれば批判者も賛同者も、本当の彼を知らないんだと思う。」

私「そんなにひどい人間なの?」

K「彼は有能な経営者であり策士であり、評価されるべき人物であることは間違いないと思うよ。ひどい人間ではなくて、彼の行動の原動力、キーワードは『オプティマイズド・最適化』だと思う。最適化された環境を提供して顧客ニーズをつかむ、そのためにあらゆる手段を講じる。彼の行動は彼なりにクリティカルであり、利用できる資源を最適化しつつ活用しているんだ。」

私「じゃあ、ひどい人間じゃないんだ?」

K「その答えは利用される側に立って考えれば自明でしょう。彼は優しい男では決してないってことだよ。田中真紀子と同じで彼から距離を置けば置くほど彼の評価はある意味高くなるけど、彼を良く知る人間ほど彼をよく言う者はいないだろうということさ。」

私「最後に聞くけど、君はなんで堀江氏の会社をやめたの?」

K「ある日真面目な顔で飲み屋で堀江氏に言われたんだ。『Kさん。知ってますか?僕はね、死なないんですよ』 その時俺はついていけないと思ったんだ。」
木走日記様より引用

と。どうなんだろう?
人を判断するのには、一体どの程度まで理解を深めなければならないのだろうか?という部分を含めて、興味深い記事であると思う。

ただ一つ素朴に思うのは「突き抜けてるよな」と。これはそうだろう。